海外旅行を予定されている皆様へ
※ 本情報は、海外に渡航・滞在される方が自分自身の判断で安全を確保するための
参考情報です。
本情報が発出されていないからといって、安全が保証されるというものでは
ありません。
※ 本情報は、法令上の強制力をもって、個人の渡航や旅行会社による主催旅行を
禁止したり、退避を命令するものでもありません。
※ 海外では「自分の身は自分で守る」との心構えをもって、渡航・滞在の目的に
合わせた情報収集や安全対策に努めてください。
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安全で楽しい海外旅行に向けての安全対策と心の準備は万全ですか?
本日は、外務省から邦人の方に案内がされております、
海外旅行についての注意事項等などのご案内を致します。
海外で出会えるのは美しい風景と優しい人々だけとは限りません。テロや犯罪によ
る事件・事故、地震・津波等の自然災害、そして感染症や過労等による病気などの危
険もあなたを待ちかまえているのです。夏期の海外旅行シーズンには、日本人旅行者
を狙った犯罪も多く発生する傾向がありますので、特に注意が必要です。なお、特
に、最近アジアを中心に「いかさま賭博」の被害、また、欧州を含む広い地域で「ス
リ・置き引き」「薬物」に関わる犯罪被害の報告が増加しています。
旅に出ると、日頃の生活からの解放感もあって、ついつい油断が生じがちです。こ
うした心のスキが、海外では、取り返しのつかない結果を招きかねません。せっかく
の楽しい旅行ですから、出発前には海外安全ホームページや目的地の日本大使館や総
領事館のホームページ等から渡航先の情報をしっかりと収集し、万一に備え、ご自分
の安全を護るための必要な知識を身に付けておきましょう。そして、旅先では決して
油断せず、常に「自分の身は自分で護る」との意識を持って、安全で楽しい旅行を心
がけてください。
また、海外で大きな災害や事件が発生し、国内で報道されますと、御家族や友人
は、巻き込まれているのではと心配します。このため、出発前には必ず、御自分の携
帯電話や旅行日程や宿泊先等の連絡先を御家族や留守宅に残すとともに、旅先からも
定期的に連絡するように心がけてください。特に、旅行会社の企画旅行等を利用しな
い個人旅行の方々はなおさらのこと、御家族や留守宅との定期連絡を絶やさないでください。
なお、多くの国で新型インフルエンザの感染が確認されています。これらの国に渡
航を検討されている方は感染症危険情報等で最新情報を確認し、滞在中は外出時には
なるべく人混みは避ける、手洗いうがいを積極的に行うなど感染防止に努めてくださ
い。感染が疑われた場合には速やかに医療機関で受診してください。
安全対策の「知識」と「意識」をしっかり持って、海外旅行をお楽しみください。
必ず直前に渡航先の渡航情報を確認してください。
<安全な海外旅行のための心得5箇条>
1.現地の法律を守り、風俗や習慣を尊重すること。
当然のことですが、旅行先では、その国の法律に従って行動しなければなりませ
ん。ある行為が日本では比較的軽い犯罪と見なされていても、国によっては想像もで
きないほど重い犯罪に該当することもあります。各国の法律は、その国にある宗教や
文化等と密接に繋がっているものです。旅行中は、旅行先国の法律を守り、風俗や習
慣に配慮した行動を常にとるよう心がけましょう。
2.危険な場所には近づかないこと、夜間の外出は控えること。
一見、安全と思われる国・地域でも特定の場所や時間帯によっては、危険な場合が
あります。事前に渡航先の犯罪が多発する場所をチェックし、そうした場所には近づ
かないことが大切です。また、不案内な外国では、夜間の外出には様々なトラブルが
つきものです。特に少人数での夜間の自由行動は、場所を問わず控えることをおすす
めします。
3.多額の現金、貴重品は持ち歩かないこと。
一般に、日本人観光客はお金持ちで不用心という印象を持たれています。路上や観
光スポットで日本人をターゲットにしたスリや置き引きも各地で多発しています。犯
罪者に目を付けられないためには、旅行者らしい身なりは避けること、万が一、犯罪
に遭遇しても、最小限の被害ですむよう外出時には多額の現金や貴重品は持ち歩かな
いようにしましょう。
4.見知らぬ人を安易に信用しないこと。
日本人は外国人から詐欺の格好のターゲットとされています。特に個人で旅行をす
る若年者が、旅先での旺盛な好奇心から見知らぬ人の誘いに安易に乗って、自宅に誘
われたり、飲食物をすすめられたりして、「いかさま賭博詐欺」や「睡眠薬強盗」の
被害に遭った例は少なくありません。見知らぬ人から親しげに声をかけられても、安
易に信用することは禁物です。
5.薬物には絶対に手を出さないこと。
特に薬物犯罪については、近年、多くの国が取締りを強化しています。死刑を含め
た厳罰でのぞむ国も珍しくありません。実際、旅行中に軽い気持ちで薬物に手を出し
た人、また、知人からの依頼を断りきれず「運び屋」を請け負った人、こうした方々
の中には、その後の人生を台無しにするほどの重い刑罰を科せられた例もあります。
自らの安全のためにも、薬物に手を出すことは絶対にやめましょう。
<もしも、海外で事件・事故等のトラブルに遭遇したら>
海外で日本人が事件・事故等のトラブルに遭遇したり、緊急入院した場合、在外公
館(日本大使館・総領事館)では、制約があってできないこともありますが、様々な
相談に応じ、解決方法について皆様と一緒に考えますので、お困りのことがございま
したら最寄りの在外公館へ気軽に御相談ください。
[在外公館で行っている案内・助言や支援等]
様々なトラブルの解決に向けた相談を受け、希望に応じて次の支援を行います。
弁護士や通訳に関する情報の提供
医療機関情報の提供
緊急時等における御家族との連絡における支援
現地警察や保険会社への連絡に際する助言・支援
現地での治療が不可能な場合、緊急移送に関する助言・支援
被害者等の御家族が現地に向かう場合、できるだけ早く現地に出発できるよう、
住所地の都道府県パスポートセンターに対するパスポートの緊急発給要請。
など
[制約があってできないこと]
病院との交渉、医療費・移送費の負担、支払い保証、立て替え
犯罪の捜査、犯人の逮捕、取締り
相手側との賠償交渉。 など
詳しくは、こちらを御覧ください。
<海外旅行保険のおすすめ>
海外旅行中、万全の注意を払っても、事件や事故に巻き込まれる可能性がないとは
言えませんし、また、健康に自信があっても、海外では日本と違う環境でのストレス
や疲労により、思いがけない病気にかかる可能性もあります。
実際、海外旅行保険に加入していなかったために、病気やケガによる緊急移送費用
や入院費用の支払いや盗難被害などにより、多額の損害を被った日本人旅行者は数多
くいます。
こうした予期できないトラブルに備え、是非とも十分な海外旅行保険に加入される
ことをおすすめします。
<渡航情報の確認はこちらまで>
○ 外務省海外安全ホームページ
http://www.anzen.mofa.go.jp/
【携帯版】 http://www.anzen.mofa.go.jp/i/
※渡航先の犯罪多発地域や犯罪手口、法律や風俗・習慣に関する留意事項などは、
各国・地域の「安全対策基礎データ」をご覧ください。
○ 外務省海外安全相談センター
TEL (代)03-3580-3311 (内線)2902、2903
(直)03-5501-8162