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本日は2015年8月現在、インドネシアでの「風俗・習慣・国民性について」に関するご案内です。
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インドネシア/風俗・習慣・国民性について
【風俗・習慣・国民性】
国民の大部分(約90%)がイスラム教徒のため、多くのインドネシア人はアルコール類や豚肉を口にしません。また、イスラムの戒律にある断食月(時期は毎年異なる)の期間中は、特にナイト・スポット等の営業時間が制限されます。なお、イスラム教において左手は不浄とされているので、左手を使った物の受け渡しは避けてください。
ナングル・アチェ・ダルサラム州はイスラム教の戒律が厳格な地域であり、イスラム法(シャリーア)による罰則が適用されています。また、アチェ以外でもいくつかの地方自治体においてシャリーア法条例が制定されています。イスラム教徒以外には原則適用されませんが、特にこれらの地域では外国人といえどもイスラム法に反する行為(飲酒等)を慎む等の配慮が必要です。
椅子に座った際に足の裏が見えるような足の組み方をしたり、左手で子供の頭をなでたりする等の動作が相手に不快感を与える場合があるので注意が必要です。また、相手を人前で怒ったり、軽蔑するような態度をとったりすることは日本では考えられないほどの恨みを買うことになるので、避けることが必要です。刃物で報復されることもあり得ます。
【医療事情】
インドネシアは、東西5,000 キロを越え、3つの時間帯がある広大な島嶼国です。大小1万以上の島々に民族も宗教も様々な2億人以上の国民が暮らしており、衛生・医療事情は、地域格差が大きく一概には言えません。一般的な留意点としては、怪我(交通事故、マリンスポーツ、登山)、熱中症、脱水症、経口感染症(下痢、肝炎など)、デング熱、皮膚疾患等、それから致命的な感染症である狂犬病には注意が必要です。結核、マラリア、日本脳炎、チクングニヤ熱、そして鳥インフルエンザ・新型インフルエンザについても注意を怠ってはいけません。
医療に関しては、大都市では医師数は増加し病院施設・機材の整備も進んできていますが、地方・郡部ではまだまだ医師不足(特に専門医)で、病院の整備も遅れています。病院受診ですが、一般に国公立の病院は混雑しており、邦人の利用は慣れないと難しいでしょう。私立病院は比較的利用しやすいのですが、受診時に保証金(場合によって数千米ドル以上)を要求されます。怪我・病気に備えて、クレジットカードの限度額を確認し、海外旅行傷害保険には必ず加入しておきましょう。
インドネシアでは、医師は公務員でも医療機関3箇所まで掛け持ち勤務(兼業)が認められています。受診前に、受診を希望する医師の診療日・時間を確認しておきましょう。また、インドネシアの病院は、国公立私立を問わず、アメニティの異なる病室を数種類(大部屋から二人部屋、個室、特別室まで)用意することが義務づけられています。日本で言う差額ベッドですが、病室料金だけでなく、医療費全てに影響します。たとえば同じ検査や治療を受けても、その費用は病室ランクによって違ってきます。ほとんどの病院でクレジットカードによる医療費の支払いが可能です。ただしキャッシュレスサービスについては、受診前に加入している海外旅行傷害保険会社に確認してください。