インドネシア/注意を要する病気①

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本日は2015年8月現在、インドネシアでの「注意を要する病気」に関するご案内です。
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インドネシア/注意を要する病気①
 地域により状況は大きく異なります。ここではジャカルタを念頭にご案内します。

【呼吸器系の病気】
 頻繁に風邪をひく、風邪の後の咳が長引く、副鼻腔炎が悪化した、ずっと喉が痛い、喘息が悪化したなど、呼吸器関係の不調を訴える方が目立ちます。エアコンによる居室の乾燥、排気ガスなどによる大気汚染、閉め切った室内のダニ(アレルギー)などが背景にありそうです。気管支の弱い方は、ご自宅に空気清浄機や加湿器、場合によっては吸入器を用意すると良いでしょう。また、自家用車にはマスクを常備し、運転手が咳をしていたらマスクを着用させるのも一法です。サージカルマスクは当地の薬局(Century やGuardian 等)で容易に購入出来ます。

【下痢・胃腸炎】
 食品衛生に十分注意していても、下痢や胃腸炎(食あたり)を発症することが時々あります。原因病原体や感染源はなかなか特定出来ないのですが、ウイルス(ロタウイルスなど)、細菌、寄生虫、品質の悪い調理油などが原因として指摘されています。ジャカルタは下水道の整備が遅れ、そのためアメーバ赤痢が多いとも言われています。下痢や胃腸炎は年間を通じて発生しておりますが、雨季に増えるようです。

【虫刺症(蚊以外)】
 皮膚露出部を中心に、蟻、ダニなどに刺され、痒みや腫れ、化膿を来すケースが珍しくありません。虫刺症は繰り返すことで感作されて症状が酷くなります。蟻は壁伝いに進入しますので、集合住宅の高層階でも注意が必要です。新調したクッション内のダニが原因で家族全員に発疹が出た事例もあります。蟻よりやや大きいアリガタハネカクシは体液が皮膚に付着すると強い炎症を起こしますので、潰さないように注意しましょう。地元ではTomcat と呼ばれています。

【結膜炎・角膜炎】
 症状としては、目が痛痒くなり眼球が発赤・充血し眼ヤニが出ます。ジャカルタでは、細菌性の結膜炎が珍しくないほか、流行性角結膜炎(プール熱)が時々小流行します。中にはヘルペスウイルスによる角結膜炎を起こした方もいます。子供がアリガタハネカクシの毒液がついた手でこすって両方のまぶたが腫れることもあります。予防としては、汚い手で目をこすらないように留意し、タオルは日頃から清潔なものを用い他人と共有しないようにしましょう。もし角膜炎(黒目の部分まで炎症が広がる)がある場合は、必ず眼科医を受診しましょう。

【皮膚炎・皮膚アレルギー】
 虫除け・日焼け止めあるいは石鹸の洗い残し、虫刺・汗疹(あせも)などの刺激が重なって、皮膚のトラブルに悩まされます。アトピー性皮膚炎のある方は使いなれた保湿クリーム等を持参すると良いでしょう。入浴・シャワー時は石鹸が皮膚に残らないように十分洗い流すようにします。

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