本日は2015年12月現在、「韓国/健康・医療事情」に関するご案内です。
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医療事情
【医療機関の状況】
都市部には多数の病院がありますが、大半の病院では日本語が通じないため、外国人は国際クリニック(外国人診療所)を備えた病院で受診するのが一般的です(要予約)。
【緊急医療体制】
都市部には24 時間の救急体制を備えた総合病院が多数あります。
【その他】
・街中いたるところに薬局があり、薬を容易に入手することはできますが、大半の薬局では日本語が通じないこともあり、常備薬は日本から持参することをお勧めします。
• 緊急時にホテル等から病院を手配することは可能です。
• 年間約300 万人の日本人が韓国を訪問していますが、旅行中、脳梗塞や心臓病等の重病で倒れ、入院費や日本への緊急移送費の支払い等に困るケースが散見されます。海外旅行保険に加入していない場合、治療、入院費を帰国前に全額負担しなければならなくなる場合がありますので、万一の場合に備え、緊急移送サービスなど十分な補償内容を含む海外旅行保険に加入することをお勧めします。
注意を要する病気
【MERS(中東呼吸器症候群)】
2015 年5月20 日、バーレーンから韓国に帰国した韓国人男性に、韓国初のMERS コロナウイルス感染が確認されて以降、同年8月10 日までに186 名の感染者が確認されました。詳細については、韓国保健福祉部ウェブサイト(韓国語)をご確認下さい。
また、在韓国日本国大使館でも、外務省海外安全ホームページに掲載しているMERS に関する「広域スポット情報」や、韓国保健福祉部が発表する「国民安心病院」等について、ウェブサイト等を通じて随時情報提供を行っておりますので、ご参照下さい。
なお、コロナウイルスに対する一般的な具体的予防策は以下のとおりですので、これを参考に感染予防に努めるようにしてください。
• 休息・栄養を十分に取り、体に抵抗力をつける。
• 手指等の衛生保持に心掛ける。
• できるだけ人混みを避けるか、マスクの着用を励行する。
• 咳やくしゃみの症状がある患者とは、可能な限り濃厚接触を避ける。
• 温度の変化と乾燥しすぎに注意する。
【鳥インフルエンザ】
韓国では、2014年1月16日に全羅北道高敞(コチャン)郡のあひる農場において、同年9月25日に全羅南道霊岩(ヨンアム)郡のあひる農場において、鳥インフルエンザが発生しております。詳細については、韓国農林畜産食品部のウェブサイト(韓国語)又は我が国農林水産省のウェブサイト等をご確認下さい。
今回確認された鳥インフルエンザH5N8 亜型ウィルスが人に感染したという報告は、これまでありません。また、万一食品中にウィルスがあったとしても、鳥インフルエンザウィルスは加熱すれば感染性がなくなりますので、食品を十分に加熱して食べれば感染の心配はありませんが、以下の事項にご留意下さい。
• 手洗い、うがいなど、通常の感染症予防対策を励行する。
• 生きた鳥との接触を避ける。鶏舎や生きた鳥を扱う市場などには立ち寄らない。
• 発熱、頭痛などインフルエンザが疑われる症状が見られる場合には、早めに医師に相談する。
また、日本に帰国される際には、入国時の動物検疫にご協力ください。農林水産省動物検疫所ウェブサイト( http://www.maff.go.jp/aqs/)も併せてご覧ください。
【食中毒】
衛生施設等のインフラは相当整備されていますが、一見して衛生状態が良くない飲食店や屋台での食事、特に生もの(生ガキ等の貝類など)には注意が必要です。場合によっては食中毒や肝炎等の原因になりかねません。
【各種感染症】
〔マラリア〕
韓国では、蚊を媒体とする「三日熱マラリア」感染者が確認されています。適切な治療を受ければほとんどは治癒しますが、夏季にマラリア多発地域(京畿道及び江原道北部地域)を訪れる際には、防虫剤の使用、夜間(日没から夜明けまで)の外出の回避や長袖シャツ・長ズボンの着用等の対策が有効です。
〔ツツガムシ症〕
農作業時や屋外レジャー時にツツガムシに噛まれることにより感染するツツガムシ症の報告もなされていますので、9~11 月の流行期には注意が必要です。
【予防接種】
韓国政府は、韓国に入国・滞在する者に対して特定の予防接種を義務づけていません。ただし、熱感知カメラや申告等により高熱が確認される場合等、個別に診断調査を行うことがあります。
【 健康上、心掛けること】
水道水は体に合わない場合があるので、生水は飲まないようにしましょう(ただし、レストラン等で出される水は飲用)。
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