ロングステイ財団、認定アドバイザーがご案内します海外旅行、留学、駐在、ワーホリなどのロングステイ情報。
本日は、今年オリンピックイヤーや、エリザベス女王即位60周年記念で盛り上がるである英国(イギリス)の生活情報について。
ご渡航をご予定されていらっしゃる方は、
旅の計画や海外旅行保険加入の際の現地情報把握のご参考にしていただき、
くれぐれも現地での滞在にはご注意下さい。
※このブログの情報ソースについて、当発信者が外務省へ著作権の確認と、
文章引用について関係部署への報告・確認を行い、皆様方にご案内しております。
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1.衛生・医療事情一般
国営のNHS(National Health Service、北アイルランドにおいてはHSC/Health and Social Care)とプライベート医療があります。
NHSには、外国人であっても、英国に生活の拠点がある場合(6ヶ月以上有効な査証を持っている、英国に合法的に1年以上滞在している等)には加入が可能です。NHSに加入するには、自宅近くのNHSの家庭医(GP)に患者登録をする必要があります。NHSは税金で運営されており、原則的に診察の際に料金を支払う必要はありませんが、加入者は保険料を支払う必要があります。また地域によっては、処方箋、歯科治療、眼科検診等に対して一定の自己負担額を支払う必要があります。
プライベート医療の場合、治療費は全て自己負担となります(保険の利用は可能です)。高額ですが、スタッフや設備は充実しています。また、ロンドンを中心に、日本人医師のいるクリニック、日本語の通じる歯科医院があります。旅行者や短期滞在者は、救急の場合を除いてNHSを利用することが出来ませんので、これらプライベート医療機関を利用する必要があります。
NHS、プライベートのどちらの場合でも、診察の際には、まずGPの診察を(救急の場合はA&E(9項参照)を)受診する必要があります。更に必要があれば、病院の専門医(Consultant)を紹介してくれます。日本のように患者が直接、病院の専門医を受診することはできません。
2.かかり易い病気・怪我
特にかかりやすい病気というようなものはありませんが、天候の変化が1日の中で激しく、日本に比べて乾燥しています。夏は熱中症や脱水、冬は風邪に注意が必要です。また、2月から9月にかけて、花粉症に悩まされる人もあります。英国の花粉症の大部分は6月、7月と二度ピークを迎える芝花粉が原因と言われています。
以下、かかり易いものではありませんが、特殊な病気について説明します。
(1)細菌性髄膜炎
1歳以下の子供に多い、発熱、頭痛、意識障害などが出現する感染症です。英国では時々発生が見られます。予防接種がある程度有効ですので、20歳以下で英国に長期滞在するのであれば、英国にきてからワクチンを接種するとよいでしょう。
(2)BSE
1990年代にBSE(狂牛病)と変異型クロイツフェルト・ヤコブ病に関連性があるとの可能性が指摘されて以来、牛肉の安全管理には厳しい検査が適用されています。現在、英国市場に出荷されている牛肉に関しては、危険性は無いとされています。
3.健康上心がける事
(1)英国の水道水は、先進国としての基準を満たしており、そのまま飲んでも問題ありません。但し、配管が古い場合や貯水タンクに問題があると考えられる場合には、ミネラルウォーターやろ過器を使用する方がよいでしょう。
(2)冬季は日照時間が短く、行動できる時間も少ないので鬱になりやすいと言われています。英語国なのでとけ込みやすいように思われますが、日常の生活で思うようにいかないことも多いかもしれません。気分転換を心がけましょう。
4.予防接種(現地のワクチン接種医療機関等についてはこちらです。)
(1)赴任者に必要な予防接種
成人:特にありません。
小児:日本の定期予防接種を済ませておきましょう。長期滞在する場合は英国の接種スケジュールに従って、接種していないものを受けてください。
(2)小児が現地校に入学・入園する際に必要な予防接種・接種証明
入学・入園に際し、特に接種が義務付けられている予防接種はありません。
5.乳児健診
英国の乳児健診は、生後72時間以内に1回、生後6週間から8週間の間に1回、計2回行われます。その他、生後1週間前後で血液検査が、生後5週目ごろまでに聴力検査が行われます。
乳児健診は通常、分娩を行った医療施設で受けることになります。血液検査と聴力検査については、医療施設で受ける必要がある場合もあれば、助産師の訪問を受けた際に、自宅で検査を受けることが出来る場合もあります。NHSで提供される健診は無料ですが、プライベート医療機関を利用した場合には全額自己負担となります。
【病気になった場合(医療機関等)】
■夜間や休日の救急について
救急事態が発生した場合には、直接NHS病院の救急科(A&E)に赴くか、999に電話して救急車を依頼します。救急車を呼んだ場合、救命救急士の判断に従って病院に運ばれます(自分で病院の指定はできません)。日本に比べて救急病院の数が少ないので、待ち時間が長く、命に関わる症状でない場合には対応も迅速ではありません。病院に着いたら、症状をはっきりと伝えることが大切です。
プライベート医療機関の多くは、時間外診療や救急治療を行っていません。しかし、旅行者や短期滞在者であっても、救急医療については無料でNHSの医療機関で治療を受けることができます。
■日本人医師が診察を行うクリニック
◎ロンドン(全てプライベート)
(1)ジャパングリーンメディカルセンター(シティ本院)/ Japan Green Medical Centre
所在地:10 Throgmorton Avenue, London EC2N 2DL
電話:020-7330-1750、ファックス:020-7330-1751
ホームページ:http://www.japan-green.com/
概要:月~金曜9時00分~18時00分、土曜9時00分~13時00分
(2)ジャパングリーンメディカルセンター(アクトン診療所)/ Japan green Medical Centre
所在地:Unit 7, Acton Hill Mews, 310-328 Uxbridge Road, London W3 9QN
電話:020-7330-1750、ファックス:020-7330-1751
ホームページ:http://www.japan-green.com/
概要:月曜~金曜9時00分~13時00分/15時00分~18時00分、土曜・日曜・祝日9時00分~13時00分/14時00分~17時00分
(3)日本クラブ診療所(北診療所)/ Nippon Club North Clinic
所在地:Hospital of St John and St Elizabeth, 60 Grove End Road, St. John’s Wood, London NW8 9NH
電話:020-7266-1121、ファックス:020-7266-1107
ホームページ:http://www.nipponclub.co.uk/html/02.html
概要:月曜~金曜9時00分~13時00分/14時00分~17時00分、土曜9時00分~13時00分
(4)日本クラブ診療所(南診療所)/ Nippon Club South Clinic
所在地:The Lodge, Parkside Hospital, 53 Parkside, Wimbledon, London SW19 5NX
電話:020-8971-8008、ファックス:020-8971-8009
ホームページ:http://www.nipponclub.co.uk/html/02.html
概要:月曜~木曜9時00分~17時00分、金曜9時00分~12:30、土曜9時00分~13時00分
(5)ロンドン医療センター / London Iryo Centre
所在地:234-236 Hendon Way, London NW4 3NE
電話:020-8202-7272、ファックス:020-8202-6222
ホームページ:http://www.iryo.com/
概要:月曜~金曜9時00分~12時00分/15時00分~19時00分、土曜9時00分~12時00分/14時00分~17時00分(その他時間外診療あり)
(6)Dr伊藤クリニック / Dr Ito Clinic
所在地:17 Harley Street, London W1G 9QH
電話:020-7637-5560、ファックス:020-7637-5375
ホームページ:http://www.dritoclinic.co.uk/index.html
概要:月曜~金曜9時00分~18時00分、土曜日9時00分~13時00分(祝祭日前の土曜日は休診)
(7)ドクター・オカジマ・プラクティス / Dr Okajima Practice
所在地:No 1 Harley Street, London W1G 9QD
電話:077-9912-4302
ホームページ:http://www.fitfiddle.co.uk/jp/drokajima/index.html
概要:月曜~金曜9時00分~17時00分
ロンドン以外(全てプライベート)
(1)丁子 清 医師 / Dr Kiyoshi Choji
所在地:
(オックスフォード) Foscote Private Hospital, 2 Foscote Rise, Banbury, Oxfordshire OX16 9XP
(ミルトン・キーンズ) The Saxon Clinic, Chadwick Drive, Saxon Street, Eaglestone West, Milton Keynes, Buckinghamshire MK6 5LR
電話:078-9979-4646(共通)
概要:診察随時(ミルトン・キーンズは土曜午後、日曜休診)。上記電話番号より予約を行ってください。
■受診時に日本人通訳を依頼できる総合病院
◎ロンドン(全てプライベート)
(1)Hospital of St. John & St. Elizabeth
所在地:60 Grove End Road, London NW8 9NH
電話:020-7286-5126、ファックス:020-7266-4813
ホームページ:http://www.hje.org.uk/
■日本人歯科医のいる歯科医院
◎ロンドン(全てプライベート)
(1)クーパー歯科医院 / Drs Arthur and Yoriko Cooper Dental Surgeons
所在地:2 Haslemere Gardens, Finchley, London N3 3EA
電話/ファックス:020-8349-9162
ホームページ:http://www.japanesedentist.co.uk/
概要:月曜・水曜・金曜9時00分~13時00分/14時00分~18時00分、土曜10時00分~13時00分、14時00分~17時00分
(2)奈美デンタルクリニック / Nami Dental Clinic
所在地:First Floor, Suite 4, College House, 4A New College Parade, Finchley Road, London NW3 5EP
電話/ファックス:020-8616-4576
ホームページ:http://namidentalclinic.com/
概要:月曜・水曜~土曜9時00分~18時00分
○その他、日本語の通じる歯科医院が多数存在します。
【その他の詳細情報入手先】
■在英国日本国大使館、総領事館
•イングランド中部以南、ウェールズ、北アイルランド:http://www.uk.emb-japan.go.jp/jp/
•スコットランド、イングランド北部:http://www.edinburgh.uk.emb-japan.go.jp/indexj.htm
■国営保健サービス
•イングランドNHS:http://www.nhs.uk/
•ウェールズNHS:http://www.wales.nhs.uk/
•スコットランドNHS:http://www.show.scot.nhs.uk/
•北アイルランドHSC:http://www.hscni.net/
•予防接種に関するページ:http://www.immunisation.nhs.uk/
■英国保健省:http://www.dh.gov.uk/
■英国プライベート医療機関検索:http://www.privatehealth.co.uk/
■その他、各医療機関のウェブサイトについては、9項の医療機関情報を参考にしてください。