ロングステイ財団、認定アドバイザーがご案内します海外渡航情報。
本日は、平成23年8月1日に外務省から発令されております、
スリランカに対する渡航情報(危険情報)発出のご案内です。
ご渡航をご予定されていらっしゃる方はくれぐれもご注意下さい。
※このブログの情報ソースについて、当発信者が外務省へ著作権の確認と、
文章引用について関係部署への報告・確認を行い、皆様方にご案内しております。
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●北部州(国道A14号線・国道A30号線・国道A29号線の以南、ジャフナ市内、キリノッチ市内、ワウニア市内、マナー市内及びマナー島並びに国道A9号線を除く地域)
:「渡航の是非を検討してください。」(継続)
●上記を除く地域
:「十分注意してください。」(継続)
☆詳細については、下記の内容をよくお読みください。
1.概況
(1)治安情勢について
北部州におけるスリランカ政府軍とタミル人反政府組織「タミル・イーラム解放の虎」(LTTE)との戦闘が2009年に終結した後は、LTTE残党によるとみられる爆弾テロやゲリラ的な攻撃も発生しておらず、政府軍・警察等によって国内の治安は保たれています。
なお、北部州の一部地域にはLTTEが敷設した地雷や大量の隠匿された武器弾薬があるとみられ、政府軍等による地雷除去作業や武器弾薬の捜索活動が継続されており、政府軍の基地や高度警戒区域(ハイ・セキュリティ・ゾーン)が点在しています。外国旅券所持者がこれらの軍関連施設や高度警戒区域に立ち入る場合ないしは政府軍兵士と会合を行う場合には、スリランカ国防省から事前に許可を取得する必要があります。また、報道関係者及びジャーナリストが取材目的で北部州地域に渡航する場合(航空機による渡航を含む)にはスリランカ大衆報道・情報省(Ministry of Mass Media and Information)から事前に許可を得る必要があります。
(2)一般犯罪について
最近、スリランカ全土で殺人、誘拐、路上強盗、傷害、窃盗等が恒常的に発生しています。最近の邦人の被害例としては、自宅における空き巣被害やバス等公共の乗り物でのスリ被害が報告されています。
2.地域情勢
(1)北部州(下記(2)の地域を除く。)
:「渡航の是非を検討してください。」
北部州内における戦闘が終結した後、LTTE残党によるとみられるテロ事件等は発生しておらず、政府軍・警察等による治安対策や地雷原の特定及び地雷原撤去作業が行われるなど、治安に一定の回復が認められます。ただし、現在も北部州のジャフナ県とキリノッチ県の県境付近の国道A9号線の沿線及びムライティブ県の国道34号線の沿線等において地雷の撤去作業が行われており、道路事情や宿泊施設が十分ではなく、通信手段にも制限があるため、緊急事態が発生した場合、迅速な対応が非常に困難です。つきましては、観光目的等不要不急の渡航は見合わせるなど、渡航の是非を慎重に検討してください。
(2)北部州の国道A14号線・国道A30号線・国道A29号線の以南、ジャフナ市内、キリノッチ市内、ワウニア市内、マナー市内及びマナー島並びに国道A9号線
:「十分注意してください。」
北部州内における戦闘が終了した後、政府軍・警察等による治安対策により上記地域・幹線道路上は、治安に一定の回復が認められたため、2010年10月に危険情報を「渡航の是非を検討してください。」から「十分注意してください。」に引き下げましたが、今後の情勢の変化によっては治安が悪化する可能性もありますので、渡航前に情報収集を行う等、十分に安全対策を講じてください。
(3)上記を除く地域
:「十分注意してください。」
2009年5月に内戦が終結した後は、LTTE残党による爆弾テロは発生しておらず、治安当局も爆弾テロ等が再発する可能性は極めて低いと考えていますが、今後の状況によっては治安が悪化する可能性もありますので、渡航・滞在の目的に合わせた情報収集や十分な安全対策に努めてください。
3.滞在に当たっての注意
滞在中は下記の事項に十分留意して行動し、危険を避けるようにしてください。また、渡航する際は、日本国外務省、在スリランカ日本国大使館、現地関係機関等から最新情報を入手するよう努めてください。
(1)渡航者全般向けの注意事項
(イ)テロ等に巻き込まれないために、最新の治安情報の入手に努め、テロの標的となる可能性のある政府主要機関、重要経済施設、治安関係施設等には近づかないことが重要です。また、多数の人が集まる場所では警戒する、周囲の状況に気を付けるなど安全確保に十分注意してください。特に、群衆の集まる場所及び過去に大規模なデモや集会が行われた場所(コロンボ市内においては、フォート駅前、リプトンサーカス、国会周辺等)に立ち入る際は周囲の状況に十分注意してください。また、テロ事件が発生した場合の対応策を常に考えておきし、状況に応じて適切な安全対策が講じられるよう心掛けてください。
(ロ)外出中に不測の事態が起きた場合は、自宅か職場(旅行者の場合はホテル)に戻り、事態が沈静化するまで待機してください。不測の事態に備え、特にツアー等に参加していない個人の渡航者の方は、できるだけ在スリランカ日本国大使館との連絡手段を確保しておくようお勧めします。
(ハ)麻薬を使用した場合には外国人であっても厳罰に処される可能性がありますので、決して麻薬に手を出さないでください。また、空港等において荷物の運搬を引き受け、知らないうちに麻薬の運び屋にされる可能性も否定できませんので、空港等において不用意に他人の荷物を預かることは厳に避けてください。(麻薬関係の刑罰の最高刑は死刑。)
(ニ)公共交通機関、特にバスや列車内でのスリ被害が多発しており、日本人の被害も時々報告されていることから、十分な注意が必要です。また、道路状況が非常に悪く運転マナーも悪いため交通事故が多発しています。幹線道路では、スピード超過や対向車線を越える車両が多いことから、交通事故には十分注意してください。
(ホ)コロンボ市内や地方各地では各種犯罪の未然防止等のため、軍や警察が検問を行っています。検問を無視して通過する車両等には発砲することもありますので、検問には従ってください。
(ヘ)コロンボ市内(特にフォート地区)のホテル内のレストラン等において、多くの在留邦人を含む外国人がクレジットカードのスキミング被害に遭っています。被害に遭わないために、クレジットカードの使用には十分注意してください。
(ト)2004年12月26日に発生したスマトラ沖大地震及びインド洋津波により、スリランカでもほとんどの沿岸地域が被害を受けました。宿泊先では万一に備え、非常出口を確認するとともに、避難方法を確認しておくようお勧めします。
(チ)年間を通じてデング熱及びチクングニア熱の発生がみられますので、蚊に刺されないよう注意が必要です。
(リ)スリランカ全土において公共の場所での喫煙が禁止され、違反すると罰金が科されます。鉄道、バス等の公共交通機関を含め、路上、公園、病院、ショッピングモール等での喫煙は灰皿が設置されている場所を除き避けてください。
(2)短期渡航者向けの注意事項
(イ)スリランカの海岸(リゾート地を含む)は、引き潮が強く、潮の流れが速いため、極めて危険な状況になることがありますので、遊泳にあたっては、ホテル従業員等の注意を厳守してください。また、宿泊施設内における日本人旅行者の盗難被害も報告されていることから、パスポートを含め身の回りの貴重品管理には十分留意してください。
(ロ)海外旅行中に病気になるなどして病院を利用したり、医療施設の整った国への緊急移送、あるいは日本への帰国が必要となった場合、保険に加入していないと高額の費用を自己負担しなくてはならないため、緊急移送サービスを含む十分な補償内容の海外旅行保険への加入をお勧めします。
(3)長期滞在者向けの注意事項
(イ)現地に3か月以上滞在される方は、緊急時の連絡などに必要ですので、到着後遅滞なく在スリランカ日本国大使館に「在留届」を提出してください。また、住所その他の届出事項に変更が生じたとき又はスリランカを去る(一時的な旅行を除く)ときは、必ずその旨を届け出てください。なお、在留届は、在留届電子届出システム(ORRネット、 http://www.ezairyu.mofa.go.jp )による登録をお勧めします。また、郵送、FAXによっても行うことができますので、在スリランカ日本国大使館まで送付してください。
(ロ)外出の際には身の周りの安全に十分に注意してください。また、可能な限り夜間の外出は控えるなど、犯罪に巻き込まれないよう注意してください。
(ハ)自宅や職場の周辺で、不測の事態が起きた場合は、在スリランカ日本国大使館に連絡してください。
(ニ)根拠のない噂に惑わされて動揺することのないよう、報道のみならず在スリランカ日本国大使館からも情報を得て確認してください。
(ホ)情勢の不安定な地域に滞在されている方は、在スリランカ日本国大使館と緊密に連絡を取ってください。また、不測の事態に備え、食料、飲料水を備蓄する等安全対策を講じるとともに、パスポート、貴重品、衣類等をいつでも持ち出せるように準備しておき、退避手段についても常時確認してください。
(問い合わせ先)
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐に関する問い合わせを除く)
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)5140
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐に関する問い合わせ)
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)3679
○外務省領事サービスセンター(海外安全担当)
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
○外務省 海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp/
http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp/ (携帯版)
○在スリランカ日本国大使館
住所:No. 20, Gregory’s Road, Colombo 7, Democratic Socialist, Republic of Sri Lanka
電話:(市外局番011)2693831~3
国外からは(国番号94)-11-2693831~3
FAX :(市外局番011)2698629
国外からは(国番号94)-11-2698629
ホームページ: http://www.lk.emb-japan.go.jp/indexjp.html