モルディブの医療事情とは?

ロングステイ財団、認定アドバイザーがご案内します海外旅行保険の豆知識。

本日は日本人が多く渡航する渡航先国の医療事情などをご紹介。
事前にお国事情を知っておくと、安心できるかもしれません。

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1.医療・衛生事情一般 
首都マレはインド洋上に位置し、気候は年間を通じて高温多湿で消化器系の感染症に注意する必要があります。飲料水は水道水を煮沸するかミネラルウォーターが勧められます。マレの医療水準は比較的良好で一般的な疾患には対処できますが、重症や難しい手術を要す場合にはシンガポールや日本への移送も念頭に置く必要があります。

治療費の支払いに保証がない限りどの医療施設でも治療は受けられません。保険の加入をお勧めします。

2.かかりやすい病気・ケガ
(1)デング熱及びチクングンヤ熱:蚊(ネッタイシマカ等)に刺されることによって感染します。約1週間の潜伏期間後、高熱、頭痛、関節痛等の症状の他肝機能低下を招くこともあります。稀にデング出血熱と呼ばれる重篤な状態になることもあります。蚊に刺されないよう虫除けスプレーや蚊取り線香などの対策が必要です。
(2)肝炎(主にA型)、腸チフス・パラチフス、赤痢、アメーバ赤痢等:生水の飲用や加熱不十分な食事等から感染するリスクは常に存在します。食中毒や経口感染症予防のためよく加熱調理された食べ物を摂取することが勧められます。
(3)潜水病:ダイビング中の事故により高度の運動麻痺を引き起こすことがあります。治療費は高額なのでダイバー保険等に加入しておくことをお勧めします。

3.健康上心がける事
(1)高温多湿なので脱水、熱中症予防のため十分な水分補給が勧められます。
(2)ダイビング、シュノーケリング、サーフィンによる事故は少なくありません。死亡事故も発生しております。体調管理を含め十分な注意が必要です。

4.予防接種
(1)赴任者に必要な予防接種(成人、小児)
長期滞在する場合、成人にはA型B型肝炎、破傷風トキソイド、腸チフスワクチン接種が勧められます。

(2)小児が現地校に入学・入園する際に必要な予防接種・接種証明
特に必要ありません。

5.病気になった場合(医療機関等)
◎マレ
(1)ADK Hospital
所在地:Henveiru, Sosun Mgu, Male 20-06

電話:331-3553 ファックス:331-3554

概要:外国人にも対応可能な市立病院です。CT,MRI検査も可能です。増築中でベット数が100床になります。歯科もあります。

(2)IGMH(インディラガンジーメモリアル病院)
所在地:Kanbaa Aissarani Higun, 2002, Male

電話:333-5335 ファックス:331-6640

概要:公立病院です。診療形態等充実してきており邦人も受診可能です。

○バンドス島
(1)DAN Maldives
所在地:Bandos Island Resort

電話:664-0088 ファックス:664-0060

概要:Bandos島リゾート内にあるモルジブ最大の潜水病治療施設でマレよりスピードボートで10分です。DANとは保険会社の名前です。1回の治療費は2万5千ユーロです。

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