ベトナム・カンボジアでデング熱が流行しています。

ロングステイ財団、認定アドバイザーがご案内します海外渡航情報。

本日は、平成23年7月12日に厚生労働省検疫所で発表されております、
ベトナム・カンボジアでデング熱流行についてのご案内。

ご渡航をご予定されていらっしゃる方はくれぐれもご注意下さい。

※このブログの情報ソースについて、当発信者が外務省へ著作権の確認と、
文章引用について関係部署への報告・確認を行い、皆様方にご案内しております。

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デング熱は、発熱、頭痛、眼の奥の痛み、関節痛、筋肉痛、発疹、吐き気、嘔吐、
出血症状などがみられる、蚊によってうつる感染性の疾患で、熱帯・亜熱帯地方に
みられます。通常は軽症で経過しますが、中には出血しやすくなる傾向がみられたり、
血圧が下がる場合があったりし、この場合放置すると死亡する例もあります。

ベトナムでは、南部のメコンデルタ地域でデング熱の流行が拡大しています。
Ca Mou省では、1,400件以上の症例と2名の死者が出ています。
また、ホーチミンに近いDong Nai省では、周辺地域を含め、2010年の同時期に比べ、
10%の増加が見られます。
カンボジアでは、2011年に入ってからデング出血熱の重症患者1,793名が病院に
入院し、うち11名が死亡しています。
カンボジアにおけるデング熱の大きな流行は、3年から5年おきに発生しており、
前回は2007年に発生しており、その際は、40,000名以上が入院しています。

蚊に刺されないための対策デング熱をうつす蚊は、通常、夕暮れ時や朝方に活発
に活動します。しかし、曇りの日や、室内、日陰になっている場所などでは日中で
も刺される可能性があります。

・可能な限り、しっかりと網戸がとりつけられているかエアコンが備わった、
また、蚊をしっかりと駆除しているホテルやリゾートに滞在してください。
ホテルの網戸設備が十分でないようならば蚊帳(かや)をご使用ください。
蚊取り線香も有効です。

・長袖のシャツ、ズボンを着て、できるだけ皮膚の露出部を少なくするように
してください。

・屋外にでかける場合や網戸が備わっていない建物では、ディート(DEET)などの
有効成分が含まれている虫よけ剤を、皮膚の露出部につけてください。
使用する場合には、必ず添付文書にかかれた使用法を守ってください。
日焼け止めを使う場合、虫よけ剤を使用する前に日焼け止めをつけてください。

・子どもとくに乳児への虫よけ剤の使用については、小児科医にご相談ください。
虫よけ剤が使用できない場合、ベビーカーにぴったりと合う蚊帳でベビーカーを
おおってください。

心配な場合には早めの受診を海外で熱が出たら、できる限り早く医療機関を受診
してください。
デング熱が流行している地域には、マラリアなど蚊でうつる他の危険な病気も
流行している場所もあり、しっかりと区別して治療を受ける必要があります。

デング熱の流行地域からのご帰国の際に、熱や心配な症状のある方は検疫所の
担当者にお申し出ください。
検疫所ではデング熱やマラリアの検査を行うことができます。
簡易検査、精密検査がありますが、必要に応じて行う精密検査は結果が判明する
までに時間がかかります。結果は後ほどご連絡します。
帰宅後に発症、もしくはいまの症状が軽快しない場合は、お近くの医療機関また
は検疫所までただちにご連絡ください。

デング熱やマラリアは隔離の対象疾患ではありませんので、検査結果が陽性でも
すぐに入国できます。

万一デング熱やマラリアにかかっている場合、直接他の人にうつることはありま
せんが、日本国内でも発熱が続いている期間に蚊に刺されると、その蚊が他の人に
うつす危険があります。
症状がある間はくれぐれも蚊に刺されないようご注意ください。

新東京国際空港

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