ロングステイ財団、認定アドバイザーがご案内します海外渡航情報。
本日は、所轄官庁から案内がされております、
海外旅行時の麻しん(はしか)などについての注意喚起のご案内です。
ご渡航をご予定されていらっしゃる方はくれぐれもご注意下さい。
※このブログの情報ソースについて、当発信者が外務省へ著作権の確認と、
文章引用について関係部署への報告・確認を行い、皆様方にご案内しております。
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麻しん(はしか)って何?麻しんは、ウイルスによっておこる感染症で、感染力がとても強く、医療の整った先進国であっても、死者(とくに子ども)がでる恐ろしい病気です。大人がかかった場合も症状は非常に重くなります。
麻しんにかかると、症状のない期間を経て、38度程度の熱が2日から4日続き、咳、鼻かぜ様の症状、目やにや結膜の充血がだんだん強くなります。
その後、一旦熱が下がりかけますが(この頃に頬の内側、奥歯のわきあたりに白いポツポツがみられます)、再び39度以上の高熱となり、特徴的な赤い発疹が頭部から体の下へ次第に広がっていきます。合併症に肺炎や脳炎などがあり、主な死亡原因となります。
麻しんウイルスは、かかった人の咳やくしゃみなどで空気中にただよい、それを吸い込むことで感染します。
免疫がないと簡単にうつるため、公共交通機関など、狭い閉ざされた場所に患者がいると、周りの免疫のない人はみんな麻しんになってしまいます。
発病すると特効薬はなく、症状をやわらげる治療をしながら回復を待つしかありません。
多くの方に、入院して治療をうける必要が生じます。
麻しんは世界中で流行しますWHO(2011年4月21日公表)によると、ヨーロッパの33の国で、6,500例を超える麻しんの患者が報告されました。(FORTH 掲載)
ベルギー、ブルガリア、フランスでは、過去に比べて患者が非常に多くなっています。
スペインでは、2010年以降、アンダルシア州で2つの集団発生が報告されています。
トルコ(イスタンブール)やセルビア、マケドニア旧ユーゴスラビア共和国でも集団発生が起こっています。その他のヨーロッパ地域でも麻しんの集団発生や患者数の増加が報告されました。
アジア地域では、フィリピン、インドで、本年麻しんの流行が報告されています。
アフリカ地域でもナイジェリア、ニジェール、コンゴ民主共和国などで麻しんが流行しています。
海外旅行ではこれらの地域だけではなく、さまざまな場所・地域で麻しんの患者に接する可能性があります。十分な予防接種を受けておらず、麻しんにかかったことがなければ、感染してしまう可能性が高くなります。感染すると、旅行中に、また日本に戻ってきてから麻しんになり、他の人へ感染を広げてしまいます。そして、ご自身や周りの人が重症になったり、時には死亡させる原因ともなってしまいます。
麻しん予防には、予防接種が大きな効果を発揮します。・40歳以下の方は、麻しんにかかったことがなく、予防接種を受けたことがなければ、海外旅行前に麻しん予防接種(あるいは、麻しん風しん混合ワクチン:MRワクチン)を受けてから出かけてください。
国際保健機関(WHO)では、10代や成人の方で、麻しんに対する免疫があるかどうか分からない場合、海外旅行前に少なくとも1回、麻しん予防接種を受けることを推奨しています。
・定期接種の対象者(1歳児、小学校入学前1年間の幼児、中学1年生あるいは高校3年生相当年齢の方)は、すぐにワクチンを受けましょう。国内でも麻しんの流行が始まろうとしています。