海外邦人事件簿|ある日、旅先で突然死

ロングステイ財団、認定アドバイザーがご案内します海外渡航情報。

本日は、外務省から発表されております、
「海外邦人事件簿」シリーズ。

実際に起こった事例となりますので、
ご渡航をご予定されていらっしゃる方は、
旅の計画や海外旅行保険加入の際の現地情報把握のご参考にしていただき、
くれぐれも現地での滞在にはご注意下さい。

※このブログの情報ソースについて、当発信者が外務省へ著作権の確認と、
 文章引用について関係部署への報告・確認を行い、皆様方にご案内しております。

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 先日、サッカー元日本代表選手が心臓発作で亡くなりました。健康なはずの運動選手が心臓発作で、それも34歳の若さでしたから、サッカーファンだけでなく日本中に衝撃が広がりましたが、ご冥福を祈るとともに、私たち担当者にも他人事ではありませんでした。実を言うと、この夏、海外では40歳前後の日本人旅行者の突然死が続いているのです。

 日系企業の駐在員Aさんは商用で上海に滞在中でしたが、商談中に胸が苦しくなり、救急車で病院に搬送されました。病院で手当を受けていましたが、夜になって容態が急変し、亡くなりました。

 団体観光旅行に参加していたBさんはベトナムに到着した次の日、朝食会場に来ないので、添乗員さんが部屋に電話しましたが応答がありません。不安になった添乗員さんはホテルのスタッフと一緒に部屋に入ったところ、バスルームで倒れているBさんを発見。残念ながら既に亡くなっていました。

 今年6月から8月までの間、こんな風に若くして亡くなった方が既に5人。いずれも40歳前後、そしてなぜか全員男性です。男性は日頃のストレスが大きいのか、それとも単なる偶然なのか定かではありません。でも、健康管理には人一倍気を遣う運動選手ですら、突然の心臓発作で命を落としています。死は突然やって来ることを覚悟しておくべきなのでしょう。

 若くして亡くなった方は無念でしょうが、残された家族にとっても悲痛な出来事です。悲しみの中、日本に遺体を搬送し、葬式を出すなど出費は嵩む一方、収入が減る場合は住宅ローンの返済計画を見直したり、子供の進学先を再検討したりと、生活も激変します。

 今年は想定外の事件が多く起きています。海外に渡航する際には、健康管理に十分気を付けるとともに、万一に備え、出発前には必ず海外旅行保険に加入しておきましょう。企業などの組織にとっても、社員などを海外に出張、駐在させる場合には、このような点に十分配慮してください。

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