本日は、外務省海外安全センターから海外旅行者向けの
の注意事項を案内したお知らせです。
世界中では、日本と習慣・文化が全く違いますから、
旅慣れた方、そうでない方も、ぜひご一読いただけたらと思います。
海外旅行を予定されている皆様へ
夏休みのご旅行は安全に楽しめましたか?
季節は秋、行楽のシーズンですね。また、既に年末年始の旅行や卒業旅行シーズン
の計画をし始めている方もおられるのではないでしょうか。
水を差すわけではありませんが、海外では事件・事故そして病気など想像以上に
多くの危険があなたを待ちかまえています。
また、犯罪は凶悪化する傾向も見られます。
旅に出ると、日頃の生活からの解放感もあって、ついつい油断が生じがちです。
こうした心のスキが、海外では、取り返しのつかない結果を招きかねません。
せっかくの楽しい旅行ですから、出発前には渡航先の情報をしっかりと把握し、
安全のための必要な知識を身に付けておきましょう。
そして、旅先では決して油断せず、常に「自分の身は自分で守る」との意識を
持って、安全で楽しい旅行を心がけてください。
また、海外で災害や事件が発生した際には御家族や友人は、あなたが巻き込まれて
いるのではと心配します。このため、出発前には必ず、御自分の旅行日程や宿泊先等
の連絡先を御家族や留守宅に残すと共に、旅先からも定期的に連絡するように心がけ
てください。特に、旅行会社のパック旅行等を利用しない個人旅行の方々はなおさら
のこと、御家族や留守宅との定期連絡を絶やさないでください。
「知識」と「意識」をしっかり持って、海外旅行をお楽しみください。
<安全な海外旅行のための心得5箇条>
1.現地の法律を守り、風俗や習慣を尊重すること。
当然のことですが、旅行先では、その国の法律に従って行動しなければなりませ
ん。ある行為が日本では比較的軽い犯罪と見なされていても、国によっては想像も
できないほど重い犯罪に該当することもあります。
各国の法律は、その国にある宗教や文化等と密接に繋がっているものです。
旅行中は、旅行先国の法律を守り、風俗や習慣に配慮した行動を常にとるよう心
がけましょう。
2.危険な場所には近づかないこと、夜間の外出は控えること。
一見、安全と思われる国・地域でも特定の場所や時間帯によっては、危険な場合
があります。事前に渡航先の犯罪が多発する場所をチェックし、そうした場所には
近づかないことが大切です。
また、不案内な外国では、夜間の外出には様々なトラブルがつきものです。
特に少人数での夜間の自由行動は、場所を問わず控えることをおすすめします。
3.多額の現金、貴重品は持ち歩かないこと。
一般に、日本人観光客はお金持ちで不用心という印象を持たれています。
路上や観光スポットで日本人をターゲットにしたスリや置き引きも各地で多発し
ています。犯罪者に目を付けられないためには、旅行者らしい身なりは避けること、
万が一、犯罪に遭遇しても、最小限の被害ですむよう外出時には多額の現金や貴重
品は持ち歩かないようにしましょう。
4.見知らぬ人を安易に信用しないこと。
日本人は外国人から詐欺の格好のターゲットとされています。特に個人で旅行を
する若年者が、旅先での旺盛な好奇心から見知らぬ人の誘いに安易に乗って、自宅
に誘われたり、飲食物をすすめられたりして、「いかさま賭博詐欺」や「睡眠薬強
盗」の被害に遭った例は少なくありません。
見知らぬ人から親しげに声をかけられても、安易に信用することは禁物です。
5.薬物には絶対に手を出さないこと。
特に薬物犯罪については、近年、多くの国が取締りを強化しています。
死刑を含めた厳罰でのぞむ国も珍しくありません。実際、旅行中に軽い気持ちで
薬物に手を出した人、また、知人からの依頼を断りきれず「運び屋」を請け負った
人、こうした方々の中には、その後の人生を台無しにするほどの重い刑罰を科せら
れた例もあります。
自らの安全のためにも、薬物に手を出すことは絶対にやめましょう。
<もしも、海外で事件・事故等のトラブルに遭遇したら>
海外で日本人が事件・事故等のトラブルに遭遇したり、緊急入院した場合、在外
公館(日本大使館・総領事館)では、制約があってできないこともありますが、
様々な相談に応じ、解決方法について皆様と一緒に考えますので、お困りのことが
ございましたら最寄りの在外公館へ気軽に御相談ください。
[在外公館で行っている案内・助言や支援等]
様々なトラブルの解決に向けた相談を受け、希望に応じて次の支援を行います。
・弁護士や通訳に関する情報の提供
・医療機関情報の提供
・緊急時等における御家族との連絡における支援
・現地警察や保険会社への連絡に際する助言・支援
・現地での治療が不可能な場合、緊急移送に関する助言・支援
・被害者等の御家族が現地に向かう場合、できるだけ早く現地に出発できるよう、
住所地の都道府県パスポートセンターに対するパスポートの緊急発給要請。 など
[制約があってできないこと]
・病院との交渉、医療費・移送費の負担、支払い保証、立て替え
・犯罪の捜査、犯人の逮捕、取締り
・相手側との賠償交渉。 など
詳しくは、こちらを御覧ください。
<海外旅行保険のおすすめ>
海外旅行中、万全の注意を払っても、事件や事故に巻き込まれる可能性がないと
は言えませんし、また、健康に自信があっても、海外では日本と違う環境でのスト
レスや疲労により、思いがけない病気にかかる可能性もあります。
実際、海外旅行保険に加入していなかったために、病気やケガによる緊急移送費
用や入院費用の支払いや盗難被害などにより、多額の損害を被った日本人旅行者は
数多くいます。
こうした予期できないトラブルに備え、是非とも十分な海外旅行保険に加入されることをおすすめしま
す。
年末にかけて、海外旅行を楽しまれる方が増えてくると思いますが、
海外旅行のルール、基本に忠実に楽しい旅を!