ローマに居るときはローマ人のように振舞え

海外旅行で、例えばパリやロンドン、ニューヨークで市内観光に出かけるとき、
どんな格好で出かけますか。出来るだけ持ち物を少なくし動きやすい格好が
一番安全と言えますから、男性であれば手ぶらがいいでしょう。
ところが、女性はそういうわけにもいきません。
そこで今回は街中でのハンドバッグの安全な持ち方について考えてみます。

普通、ハンドバッグは手で持つか肩から下げます。ところがスリや引ったくりが
多い国では、肩からたすき掛けにして、バッグのふたを内側にして身体の前で持つ
のが安全です。こうすると必要な時に開けにくいのですが、これは犯罪者にとって
も同じですから狙われ難いようです。ところが、この持ち方は時として悲劇を生む
ことがあるのです。

『ローマに旅行した30代の女性添乗員。団体客が待つレストランに向かう途中、
バイクに乗った2人組にハンドバッグを引ったくられそうになり、抱え込んで守ろう
としたが強引に肩紐を引っ張られて転倒し、歩道の縁石で頭部を強打し重傷を負った。』

 この女性添乗員は経験豊富な方で、用心してハンドバッグの肩紐をたすき掛け
にしていたのですが、これが災いして体勢を立て直す暇無く転倒してしまったそう
です。
この他、男性でもショルダーバッグの肩紐を引っ張られて転倒し骨折した例や、
中には転倒した時の当たり所が悪く亡くなられた方の例もあります。

ハンドバッグの持ち方一つとってみても、国や地域によってその対応の仕方が
違います。盗られないようにたすき掛けに持つか、盗られても構わないがあおら
れて怪我をしないように持つかは判断の難しいところですが、あまりにも細かい
点まで気にすると疲れてしまいます。また、そんな心配はほとんど無用の安全な
場所もたくさんあります。
最も簡単で確実な方法は、市内観光に繰り出す時には周囲を見回し、現地の人と
同じように、そして注意深く行動することです。

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郷に入っては郷に従えと言いますが、欧米でも同じように「ローマに居るときは
ローマ人のように振る舞え」と言います。現地の人と同じようにハンドバッグの上
からコートを羽織ってみませんか。あなたのハンドバッグはきっと安全です。