インド 査証、出入国審査について

本日から新しいカテゴリーの新設!
各国の「査証・出入国診査」のご案内!

本日はインド。
このシリーズ、ブログアップ時での査証・出入国診査情況ですので、
各国の事情により、制度の変更等があった場合はどうぞご了承下さい。

インド 査証、出入国審査等

インドに入国するためには、事前に査証を取得することが必要です。通過査証(滞在1
5日以内)及び観光査証(滞在6か月以内)は、日本にあるインド大使館等で発給され
ます。

 当初の予定を超えて滞在期間を延長する場合は、インド国内のデリー、チェンナ
イ、コルカタ、ムンバイの四大都市では、各都市警察本部内の、Foreigners Regiona
l Registration Office(FRRO)、その他の地区では地区警察本部内のForeigners Reg
istration Office(FRO)と呼ばれる外国人登録事務所に申請し、許可を得る必要があ
りますが、通過査証、観光査証の延長及び滞在目的の変更は基本的に認められません

黄熱病汚染地域を経由して入国する場合はイエローカード(黄熱病予防接種証明書)
の提示が求められます。以前、アフリカを経由してきた旅行者がイエローカードを携
行していなかったために入国を拒否された例があります。

 入国審査はかなり念入りに行われます。なお、当局のミスで入国スタンプを押し忘
れていたため、出国の際トラブルとなったケースもありますので、入国時には、入国
スタンプがきちんと押されているかどうかを確認してください。

インドで旅券を紛失した場合には、現地の日本大使館・総領事館で旅券の再発給を受
けた後、出国予定の空港等を管轄する外国人登録事務所(FRRO)で出国許可(Exit Perm
it)を取得する必要があります。出国許可をデリーで取得しようとすると、デリー空
港から入国した場合には、申請日翌日には発行されますが、デリー以外の空港からイ
ンドへ入国した場合には、書類審査のため最低1週間を要します。また、ムンバイで出
国許可を取得しようとすると、インド入国査証の情報が無い場合、手続にかなりの時
間を要しますので、旅券の写しのみならず、査証の写しも手元に用意しておくように
してください。

外国為替管理が厳しく、入国時に10,000米ドルを超える外貨(現金およびトラベラー
ズ・チェック)を持ち込む場合、税関での申告が必要です。

 また、出国に際して余った現地通貨を外貨に再両替する場合には、現地通貨を購入
したときに銀行が発行する外貨買取証明書(Encashment Certificate)の提示を必ず
要求されますので、この証明書は保管しておくことが必要です。また、外国人が現地
通貨で、ホテル料金を支払ったり、高価な買い物をしたり、インド国内において航空
券を買う場合も、同証明書の提示を求められることがあります。

税関ではX線による荷物の検査等がかなり厳しく行われており、申告は正確に行う必要
があります。金銀の地金は少量であっても輸入禁止になっており、密輸は最低3年以上
の実刑に処せられます。

 旅行者はカメラ等旅行に必要と認められる品物に限り、無申告で各品目1台の持ち込
みが認められています。外貨については10,000米ドル以上、高価な電気製品(OA機器
を含む)や、2台以上のカメラ等は入国時に申告する必要があり、再輸出を条件として
無税で持ち込みが許可されます。また、古美術品の中には重要美術品の指定を受け、
インド政府(考古学局)の許可なしに輸出できないものがあるので、古美術品を購入
の際には、この点の確認と領収書を保管しておくことが必要です。

成田空港